讃岐地人食堂“汐さぎ!庵”は、2011年、11月11日オープンです。

“汐さぎ!庵”は、讃岐の国(香川県)の豊かな風土から生まれる四季折々のお野菜と瀬戸内海の天然の地魚を中心とした地産食材が主役の小さな食堂です。

古来より、食の基本は国内自給で、国内自給の基本は、地産地消である。

末永く『汐さぎ!庵』をご利用いただけましたら、幸いです。

2011年5月10日火曜日

汐さぎ!庵のむかしばなし/優しいモード。

昔むかし、あるところに
一匹の小さなうさぎが暮らしていました。
そのうさぎは、こげ茶色の土のような頑固な毛と、
赤い大きな瞳を持っていました。
うさぎは、自然あふれる土地が好きでした。
月や星空を見るのが好きで、夜になるのを心待ちにしていました。
山が好きでした。
桃の花があたり一面に広がる頃には、とてもうきうきして、宙返りを2回ほどしてしまうみたいでした。
遠くの明かりをながめるのも好きでした。
山の上の大きな観覧車に、いつも手をふっていました。
昔のお話を聞くことや、おいしい郷土料理を食べることも楽しみのひとつでした。
うさぎの趣味は、自家菜園です。
紺色の作務衣に身を包み、旬の色あざやかなお野菜を、
お気に入りのだんだん畑で育てていました。
トマトが染まる頃には、じぶんもほっぺたを赤くして、満足そうに口笛を吹いていました。

がたんごとん、と鉄道の響きとともに時は過ぎ、
そんなうさぎもいつのまにかいなくなってしまいました‥。

うさぎの過ごしていた、ため池のほとりにはいまも
なつかしくて、豊かな情景が、
まるで、汐の満ち引きのようにしずかにゆらいでいる
みたいでした…。

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ひとつひとつの文章のなかに、周辺要素を散りばめて見ました。
暗喩をさがしてもらえれば、さいわいです。。
(しかし自分は、こんなにも真剣になにを考えているのだろう…。)

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