讃岐地人食堂“汐さぎ!庵”は、2011年、11月11日オープンです。

“汐さぎ!庵”は、讃岐の国(香川県)の豊かな風土から生まれる四季折々のお野菜と瀬戸内海の天然の地魚を中心とした地産食材が主役の小さな食堂です。

古来より、食の基本は国内自給で、国内自給の基本は、地産地消である。

末永く『汐さぎ!庵』をご利用いただけましたら、幸いです。

2013年2月28日木曜日

春告草/あたたかな一日。




『黄梅が、綺麗だな‥』
と、思って、
『もうすぐに、桜の咲く頃になるのか…』
と呟いたら、
急に気持ちが良くなった、
あたたかな冬の終わりの一日。

出会いと別れの季節…。

自分の中の曖昧な部分を、修正する。
県産品であれなんであれ、
養殖の魚は今後一切、使用しないと決意する。

そして、閉じるだけでなく、
違う発展、表現の仕方を、模索する。

この夏には、とても美味しい胡瓜や茄子を育てれば…。

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お客様よりいただきました、“石兎”。
石の建物だけに、どこに置いても、はまりそう‥。

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あの温泉‥。

2013年2月27日水曜日

連絡。と、気にかかること‥。


定休日を日曜日にしてからというもの、
土曜日と、祝日の御予約が早い段階で、
昼も夜も埋まってしまう‥現状です。

このあたり、お気をつけくださいませ。

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ねむってる‥。

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加速的に進んでいくTTP参加への道‥。
アメリカングローバリゼーションという名の
軍事力を背景にした経済的覇権追求によって、
失われていくものは、なにか?

宮台先生の「亜細亜主義と北一輝」を下に抜粋。
時間があるかたは…。


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貧乏な南側の国がある。豊かになろうとする。
そのために「近代化」しようとする。
キーワードが出てきました。「近代化」。
そのためには外貨を獲得しなければいけない。
それゆえに換金作物に作付けを換える。
すなわち一次産品を輸出して得た外貨で「近代化」する。
抽象的にいうと流動性から収益をあげようとする。
 すると国際市場で買い叩かれて構造的貧困に陥る。
それに気付いて後戻りしようにも、土地には農薬がぶち込まれてスカスカ。
マングローブは破壊され、森林は砂漠化している。
つまり伝統的な自立経済圏を支えるインフラはズタズタ。
だから永久に近代的システムに従属しつつ「構造的な貧困」に甘んじるしかない。
ここにあるのは、軍事力を背景とした経済的覇権追求というより、
「幸せになるために近代化しよう」いう「自発性」です。

亜細亜主義をどう理解したらいいか。
ここまでの話でご賢察の通りであります。
「近代化」には幾つかの異なる方向性がありえます。
その「オルタナティブな近代」を構想する思想が「亜細亜主義」であったというのが私の理解です。その理解によれば、亜細亜主義の本義なるものは恐らく三つあると思います。
 第一に、日本は徹底的に「近代化」せねば欧米列強に屠られるより他ない。
よって「近代化」を徹底すべし。
第二に、しかし「単純欧化主義」を頼るのみでは、
──先のスーザン・ジョージ思想の嚆矢と言える発想ですが──
欧米に従属的たらざるをえなくなるばかりか、
──岡倉天心に発し且つ三島由紀夫の文化防衛論にも通じる発想ですが──
日本は「入れ替え可能な場所」になってしまう。
ゆえに「単純欧化主義」たらざるべし。

言い換えれば、近代化にもかかわらず護持すべきパトリがある、とする発想です。
合理性──百歩譲って「ある種の」合理性と言いましょう──
の観点から言えば、別に他の動植物が死のうが、
琵琶湖の在来魚が死滅しようが、食いぶちと健康さえ保たれれば、
知ったことじゃないっていう立場もありうるってことです。
「いやあ、それだと心が参っちゃうよ」。
ほらね、「魂」じゃありませんか(笑)。
むろん「オレは参らないから、それでも良い」と言う方々もいるでしょう。
「それじゃ良くない」と言う方々は、合理主義的な説得によって
「それでも良いよ」と言う人々を啓蒙することは、絶対に出来ない。 
 
 実はそこが大事なんですよ。
私は〈右〉と〈左〉の定義をいろんなところで書いてきた。
〈左〉とは「解放的関心を本義と心得る立場」。
〈右〉とは「合理性のみで割り切れないと観じる立場」。
ゆえに私は〈左〉でありかつ〈右〉だとずっと言ってきた。
私がそういう立場がありうると初めて知ったのは、北一輝を通じてです。
「不合理からの解放を希求する志向」と
「合理性を弁証されざるものを護持しようとする志向」とが、
北一輝の中ではみごとに両立しています。

思想としては不完全でも、志向としては両立している。
だから、さっき、思想としてよりも、実存としてモデルたりうるのだと申し上げたわけです。
 「解放の志向」と「護持の志向」が北一輝の中では両立をしています。
とりわけ初期にはそれが顕著です。それが北の魅力です。
どちらを欠いても実につまらない。
さきほど亜細亜主義には三つの本義があると言いました。
徹底した近代化を主張する第一義が「解放の義」だとすれば、
単に近代化するのみでは自らは自らでなくなるとする第二義は「護持の義」。
この二つの義を両立させる手段が第三義の「ブロック化の義」。 
 
 難しい抽象的なロジックはどうでもいいが、
北一輝の志向に第一義と第二義が見事に解け合い、
第三義に近代革命を通じた日支連携が持ち出される。
北一輝こそ紛うことなき亜細亜主義者となすべき所以であります。
その意味でも、『国体論、及び純正社会主義』と『支那革命外史』
に見られるような彼の非常にナイーブな、
しかし後期のニヒリズムすらをも輝かせる力を持つ、
ある完結した思考のベースを分かっていただきたいと思うのです。

2013年2月19日火曜日

名残雪。

今日は朝から、雪がふりはじめ、
隣の田圃や桃山が、
あっというまに


真っ白に‥。
(道路が凍らなかったので、キャンセルもあまりでず、一安心)


こんな日は、すこしの寒気をおつまみに、
窓辺で熱燗を‥いただきたいものですね。


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魚も寒気のおかげか、ぷりぷり。



おどろいた!。



穀雨、春時雨の降る日。



春になると、油菜科の植物は、
みんな黄色い花を咲かし、同じになる。

違う形の野菜から、同じような花が咲く。
(まんばも、ブロッコリーも花は菜の花。)

意外と、知らない人も多い‥。
え、ブロッコリーって花が咲くの?
という人まで存在する。
(花が咲かないのに、種はできないだろう‥)

同意義で、
送り手が『これくらいは分かってくれるだろう‥』
と思っていることも、
受け手にはまったく伝わっていないことも多い‥。

だから、説明が必要になる。

で、汐さぎ!庵の説明を‥すこしばかり。

うちの店の理念は、
土地と空間から、離れない料理。
旬のもの、人為的でないもの‥を商売可能な範囲で使用し、
お客様の豊かな時間の添え物になる。

ことであり、わかりやすくいうと、

自然のものを、自然なままに‥正しい状態で
でも、行きすぎはしない。
ということ。

野菜は100%地物の野菜。
化学調味料、冷凍の魚は使用しないが、
養殖の魚は、天候が悪ければ、使用している。(県産品も)
肉は、今の時代は、どうしようもない‥。
手に入るジビエは、猪くらい‥。

手の届かないもの、
贅沢な、享楽的なものになる気は、ない。

フラントン農学校の豚(宮沢賢治)の
悲しみを心に、

春の訪れをまえに、呼吸をする。

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冬の讃岐を代表する野菜、ブロッコリー。


地物のイイダコがこの時期、抜群。

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豚小屋に来てます‥‥。

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『いきりたったうさぎが自由鳥へ出した手紙(子供と昔話『うさぎ!』三話より)』

灰色はいつも『効率をよく』と言う。
しかし灰色の言う『効率』がなにかは、
野菜を買いに、『豊かな(とされる)』国のスーパーへ行けばわかる。

スーパーにどっさり売っている、とても遠くの『貧しい(とされる)』国々からやってきた野菜。
たしかに、レジで払う値段は安い。
輸入する大きな企業は儲かっている。
あれは、灰色によれば『効率がいい』野菜である。

しかし、あの野菜は、遠くの国から、たくさんの燃料を燃やして、二酸化炭素をだして、
空気と海の温度を上げながらやってきたのだ。

そして、たいてい、一つの町より大きいくらいの巨大な畑に、
レタスならレタスだけを、見渡す限り植える、
異常な育てかたで、土や、生き物を、痛めつけているのだ。

農薬や化学肥料だって、安くつくるには大量につかうから、水がボロボロになる。
土も、昆虫も、鳥も、みんながボロボロになって、泣きわめく。

人は、近くのことは心配しやすいけれど、遠くのものは見えにくい。
『貧しい(とされる)』子供達が、農薬まみれで育てた切り花がスーパーで売られていても、
『豊かな(とされる)』国々の人には見えにくい。
灰色が、見えにくくしているのだ。

食べ物がどのくらいの距離を運ばれてきたのか、人は考えることもできなくなっているのか。
ある国では、もし、その土地でとれた食べ物を国の人たちが食べたら、
家庭で使うエネルギーを、20パーセント節約したのと、同じ事になるという。

それなのにその国では、「土地のモノを食べよう」とか、
「食べ物の無駄をなくそう」ではなくて、「夏はネクタイをするな」という騒ぎになったらしい。
笑えるが、笑えない。
笑ってはいけないと思う。
みんな純粋に、「何かしたい」とは思っているのだ。

『レジで払う値段が安い』野菜が、なぜ、安いか、氷が溶けてしまっている、
北極の衛星写真を見れば、わかるはずなのだ。

北極の氷が、大気が、水が、土が、昆虫が、鳥が、人が、溶かされて、けずられて、汚されて、痛めつけられて、ぞっとするほどの、とんでもなく高い値段を払ってきた。
だから、レジで払う値段が安いのだ。

それを、灰色が、『効率がよい』というなら
灰色のねらいは星を完全に破壊することに違いないのだ。

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見通しは暗いけど、TTPだけは、なんとしても‥。