讃岐地人食堂“汐さぎ!庵”は、2011年、11月11日オープンです。

“汐さぎ!庵”は、讃岐の国(香川県)の豊かな風土から生まれる四季折々のお野菜と瀬戸内海の天然の地魚を中心とした地産食材が主役の小さな食堂です。

古来より、食の基本は国内自給で、国内自給の基本は、地産地消である。

末永く『汐さぎ!庵』をご利用いただけましたら、幸いです。

2010年12月14日火曜日

イタリア野菜。




イタリア、トスカーナ地方のお野菜、『カーボネロ』(別名黒キャベツ)が

育っておりましたので、イカのムースを詰めて巻いてみました。

小松菜のスープ仕立てにし、少しのお味噌を添えて、提供しようかな‥。

農園を見渡すと、そろそろカリフラワーの出番です。



2010年12月13日月曜日

羅須地人協会(賢治を巡る冒険)











日が照って 鳥が鳴き
あちこちの 楢の林もけむるとき
ぎしぎしと鳴る 汚い掌を
おれはこれから 持つことになる  
羅須地人協会設立時の賢治の詩
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
貧困にあえぐ、大正時代の農民(教え子)のために、
苦しみや楽しみを、ともに分かち合い、
正しい世界(第四次の芸術)を創りだそう!と、
生活した場所が『羅須地人協会』。
(今は、花巻農学校の敷地内に移設されている)
この建物の中で、賢治が日々模索した、
正しい生活、信仰、情操、豊かさ、というモノは、
こんなかたちではなかったのではないか‥と感じる。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
『ワレラヒカリノミチヲフム』
花巻農学校の生徒が羨ましい…。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□

『汐さぎ!庵』の設計が進んでます!。





『長田慶太設計要素』さんより、構造設計図が仕上がってまいりました。
予算と動線を考えながら、暇な時間はにらめっこの毎日です。
「中庭を小さくして、通路をもうすこし大きくとりたいな‥」と思うのですが、
見積もりという現実を直視してから、検討いたします…。
理想と現実の適切な妥協点を‥と。

2010年12月8日水曜日

光原社2(賢治を巡る冒険)












光原社の中庭の壁書き。と暖簾。
どちらかといえば、マイナーな宗教色の強い詩。が描かれているのには、意味があるのか?。
暖簾は「汐さぎ!庵」にも、飾る予定。。



岩手/盛岡/光原社1(賢治を巡る冒険)












『注文の多い料理店』の出版社。賢治が名付け親。
今は、伝統工芸品、民芸品、漆器などを販売している。
資料を読むと、柳宗悦や棟方志功とも関係が深いそう‥。(系列店のほうに、柳宗理の南部鉄器シリーズも販売していた)
良いモノを作る職人さんのために存在するお店。
賢治関係で圧巻なのは、中庭にある、賢治の石碑、詩などの展示物と資料室。
この内容を無料で拝見させて頂ける場所は、そうはない。。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
☆以下、資料より、抜粋。
作者は無名、出版社に確たる販路がなく、書価も高い、と売れない三拍子が見事に揃いすぎて「注文の少ない料理店」という結末を迎えたことは当然すぎることであった。廊下に山積みされた童話集は残された家族の胸に焼き付いている。
及川は生涯お金儲けには縁のない人だったが、収支の計算できない人物ではなく、数字には人一倍明晰できっちりとした商人道を好んだ人だ。
発刊後80余年を経た今、領収書や説明する手紙もなく推理するしかないのだが、はっきり断言できることは人間宮沢賢治に対する無私の敬意と母校愛だろう。
賢治に対する尊敬とは、文学的才能とか、農民指導者としての面とか、限定して評価していたのではなく、賢治の全人格と賢治がかもしだす理想郷に深く共鳴し「イーハトブ」の夢を四郎なりに重ね合わせていたのだと思う。
たった一冊の「注文の多い料理店」はその後四郎と光原社を導く羅針盤となった。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□




2010年12月6日月曜日

犬は吠えるがキャラバンは進む。




 

「農業を経験したことのない人間が、自然や野菜を語るな!」ということで、
いろいろあって、12月より農園を手伝っております。
(来月からは、その農園のカフェの料理をしなくてはならないのですが‥
(12月は週末の夜と予約の営業))
『汐さぎ!庵』の理念、要素を強化するために、黙々と太陽と土の勉強中です。
玉葱の苗付けをしたり、トンネルを作ったり、天気を読んだり、のんびりしたり、
ただやっぱり、自分の仕事の要所は、厨房の中にある、と感じたり‥。

2010年12月3日金曜日

『時世につれて動かすべきを動かさざれば、大勢たたぬものなり』佐藤一斎




『いきりたったうさぎが自由鳥へ出した手紙(子供と昔話『うさぎ!』三話より)』

灰色はいつも『効率をよく』と言う。
しかし灰色の言う『効率』がなにかは、野菜を買いに、『豊かな(とされる)』国のスーパーへ行けばわかる。スーパーにどっさり売っている、とても遠くの『貧しい(とされる)』国々からやってきた野菜。たしかに、レジで払う値段は安い。輸入する大きな企業は儲かっている。あれは、灰色によれば『効率がいい』野菜である。

しかし、あの野菜は、遠くの国から、たくさんの燃料を燃やして、二酸化炭素をだして、空気と海の温度を上げながらやってきたのだ。

そして、たいてい、一つの町より大きいくらいの巨大な畑に、レタスならレタスだけを、見渡す限り植える、異常な育てかたで、土や、生き物を、痛めつけているのだ。

農薬や化学肥料だって、安くつくるには大量につかうから、水がボロボロになる。土も、昆虫も、鳥も、みんながボロボロになって、泣きわめく。

人は、近くのことは心配しやすいけれど、遠くのものは見えにくい。『貧しい(とされる)』子供達が、農薬まみれで育てた切り花がスーパーで売られていても、『豊かな(とされる)』国々の人には見えにくい。灰色が、見えにくくしているのだ。

食べ物がどのくらいの距離を運ばれてきたのか、人は考えることもできなくなっているのか。ある国では、もし、その土地でとれた食べ物を国の人たちが食べたら、家庭で使うエネルギーを、20パーセント節約したのと、同じ事になるという。

それなのにその国では、「土地のモノを食べよう」とか、「食べ物の無駄をなくそう」ではなくて、「夏はネクタイをするな」という騒ぎになったらしい。笑えるが、笑えない。笑ってはいけないと思う。みんな純粋に、「何かしたい」とは思っているのだ。

『レジで払う値段が安い』野菜が、なぜ、安いか、氷が溶けてしまっている、北極の衛星写真を見れば、わかるはずなのだ。

北極の氷が、大気が、水が、土が、昆虫が、鳥が、人が、溶かされて、けずられて、汚されて、痛めつけられて、ぞっとするほどの、とんでもなく高い値段を払ってきた。だから、レジで払う値段が安いのだ。

それを、灰色が、『効率がよい』というなら、灰色のねらいは星を完全に破壊することに違いないのだ。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
いま、理念に違う仕事をするべきではない。
事象や関係性、灰色に惑わさず、
自分の為すべき道を踏む。

日は君臨シ カガヤキノ
太陽系ハ マヒルナリ
ケワシキタビノ ナカニシテ
ワレラヒカリノ ミチヲフム 宮沢賢治
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□