讃岐地人食堂“汐さぎ!庵”は、2011年、11月11日オープンです。

“汐さぎ!庵”は、讃岐の国(香川県)の豊かな風土から生まれる四季折々のお野菜と瀬戸内海の天然の地魚を中心とした地産食材が主役の小さな食堂です。

古来より、食の基本は国内自給で、国内自給の基本は、地産地消である。

末永く『汐さぎ!庵』をご利用いただけましたら、幸いです。

2013年12月3日火曜日

師走/朔風払葉/キタカゼコノハヲハラウ。


師走を迎え、
凍えるような風が吹くと、

“北風小僧の寒太郎”
もとい、

『風野又三郎』が、

頭をよぎる‥。




賢治の代表作の一つである
「風の又三郎」の初期項である

『風野又三郎』。


有名な「風の又三郎」が、
人間なのに対し、
『風野又三郎』は、
風の精霊である。

(古来より日本では、北風は
‘悪霊を運ぶもの’と畏れられていた。)


人間世界をすりぬけていく、
あいまいなきれいごとを好まない、
悪戯好きな、無情な風の精。


お前たちはだめだねえ。なぜ人のことをうらやましがるんだい。
僕だってつらいことはいくらもあるんだい。
お前たちにもいいことはたくさんあるんだい。

僕は自分のことは一向も考えもしないで、
他の人を馬鹿にしているやつらを一番いやなんだぜ。

僕たちの方ではね、
自分を外のものとくらべることが
一番はずかしいことになっているんだ。

僕たちはみんな、一人一人なんだよ。

□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


どっどど どどうど どどうど どどう

青いくるみも、吹きとばせ
すっぱいかりんもふきとばせ

どっどど どどうど どどうど どどう
どっどど どどうど どどうど どどう





風と子供たちは、みな踊る。


□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□



ゆきのふる夜は 楽しいペチカ

ペチカ燃えろよ おはなししましょ

むかしむかしよ 燃えろよペチカ






□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□


上記解説

宮沢賢治は、一つの作品に対し、何回も推敲を重ね、
完成に近い表現を模索する、
または、賢治が熱心に信仰した仏教(法華経)の表現では、
法(真理)に近づけた形にする、作家。

銀河鉄道の夜も結末の違う話が、何編も存在している。

田中智学に師事していた頃、教職についていた頃の物語が上記含め多数。







0 件のコメント:

コメントを投稿